世界的に注目されている物流テックの一翼を担う

― ロジザードとの出会いと、今の業務内容について聞かせてください

山田:
私は、横手市の開発拠点で、主に製品のバージョンアップや新機能の開発、サーバーのメンテナンス・保守作業全般を担当しています。以前は東京の企業で基幹系システムの開発に携わっていましたが、2011年に家庭の事情でやむなく秋田に戻ることになり、縁あってロジザードに入社しました。正直にいうと、地方では東京のようなレベルの仕事は見つからないだろう、と若干あきらめの気持ちがあったのですが、違いましたね!

佐藤元:
ロジザードは、2001年からWMSといった在庫管理システムをASP、今でいえばSaaSの概念で提供していましたからね。そして、その開発拠点は20年前から秋田にありました。

山田:
20年を経て、今やクラウド型WMSでは業界シェアトップの実績があり、海外でも広く使われています。秋田から世界の物流インフラを支える一翼を担うシステムが開発、発信されていたことに衝撃を覚えました。物流DXは今世界的に注目されていますが、ロジザードはその先駆け的存在だったわけですから。

佐藤紀:
20年前にクラウド型WMSを秋田から発信した事実には、私も驚きました。私は以前、SESとして様々な業種でシステム開発に従事していました。派遣先企業のシステムの一部に関わるだけだった自分にとって、ロジザードは自社製品の開発を行っている点が魅力でした。今は秋田市の拠点で、バージョンアップや新機能の開発を中心に、製品の企画から運用・改善、つまり上流から下流までの全工程に関わっています。

佐藤元:
私は東京開発部に属します。前職はJavaメインの独立系SI会社で、官公庁や証券向けシステムを担当していました。2009年にロジザードへ転職後、ロジザードZERO(2012年提供開始)の設計、開発に着手し、リリース後はAPIの設計、開発を担当しました。その後、ロジザードOCE、ロジザードZERO-STOREの初期開発にも関わるなど、製品の開発はもちろん、インフラ系や社内ネットワークも担当しています。

キーワードは「物流」×「IT」×「クラウド」

― ロジザードにおける開発の仕事とは?

佐藤元:
「物流」×「IT」×「クラウド」が、ロジザードが得意とする領域です。メイン製品の「ロジザードZERO」は、クラウド型WMSでは国内トップシェアで、お客様は倉庫など「在庫管理」を必要とする小売や物流業界です。物流の現場は生活インフラであり、止めることができません。「出荷絶対」を社是とし、お客様の仕事を止めないのはもちろん、効率化に貢献する使いやすいシステムを、安心してご利用いただくための製品開発、機能強化に努めています。

山田:
システム開発というと、「仕様書」に書かれたことを仕上げて終了、というイメージですよね。基幹系の開発業務はたいていそんな感じだと思いますが、ロジザードの開発は違います。お客様の声を聞き、物流現場のニーズやウォンツをシステムに反映していく仕事です。SEや営業を通じてですが、いいも悪いもお客様からの「生の声」が聞けるので、開発した機能への手応えがダイレクトです。リアルな課題が機能に反映され、現場の人たちに喜ばれると嬉しいですね。

佐藤元:
基本的に、案件ごとにプログラマー+SEの構成単位で小規模なプロジェクトチームを組んで業務を進めます。SEはお客様との窓口となり、プログラマーはSEを通じてお客様の要件を聞き取り、開発作業を行います。チームそのものは小さくとも、それぞれの裁量は大きく、自由度の高い開発ができます。小回りが利くので、機動力がありフットワークがよい点もお客様からの評価が高いところです。

お客様が必要とする機能を開発し、目の前で使ってもらえる喜び

― どんな時にやりがいを感じますか?

佐藤紀:
企画から開発、納品、運用、改善...と、上流から下流までの全工程に関われるのは、ロジザードの開発ならではの楽しさややりがいですね。SESの仕事では製品のライフサイクル全体を見ることができませんが、ロジザードでは製品の誕生から、タイミングが合えば終焉までも見届けることができます。実は、20年以上にわたって活躍してきた「ロジザードPlus」が、まもなくサービスを終了します。20年以上前に開発されたロジザード初のWMSですが、使い続けたいというお客様が一定数おり、運用を続けていました。新旧製品の引き継ぎは大変なところもありますが、役目を果たし終えたシステムの終焉を見届けられるのは、開発者冥利に尽きます。

佐藤元:
山田さんも話していますが、お客様に近いところで、お客様が必要とする機能を開発し、目の前で使っていただけるという醍醐味があります。SEは特に運用上のホットラインとして継続的にサポートしますから、お客様に近いところで必要な機能を開発できる喜びがあります。お客様ニーズにしっかりと向き合い手応えのある良い仕事ができた時は、お客様とハイタッチして一緒に大喜びです!

「モノが動く」その裏で機能するシステム開発は最高におもしろい!

― ロジザードの開発のどんなところにおもしろさを感じますか?

山田:
ロジザードのお客様は、アパレルや雑貨などの商材を扱う小売店やEC事業者、そして商品を保管・梱包・発送する縁の下の力持ち的存在の倉庫事業者など、生活のすぐそばにいる方々です。ロジザードに入社した時、私は物流業界のことをまったく知らなかったので、商品がどのようにして工場から拠点、メーカーからユーザーへと流れていくのか、「モノが動く」裏で機能するシステムに関わることは、新たな世界の発見でした。特に倉庫の話を聞くのはおもしろいですね。現場で何が起きているのか、システムだけ見ていてはわからないこと、仕事をもっと効率的にしたいという現場の知恵に触れると刺激を受けます。物流の裏側の仕組みを自分で作り上げるって、他では味わえないおもしろさではないでしょうか。

佐藤元:
ロジザードは、コマース市場の拡大とともに成長してきました。ベンチャー的な動きで、時代の進化に呼応して、常に新しい領域に自ら踏み込んでいく姿勢で取り組んできましたし、それが許容される会社です。大手企業と比べると、フットワークは圧倒的に軽く、機動力があります。さらに、上場企業として社会的な責任も意識しながら仕事ができる。ベンチャーでありながら、社会にコミットできる楽しみもあります。

山田:
ベンチャー気質で新しい領域を攻めながら、上場企業の安定感で新しい世界を見ることができる。そういう意味では、会社とともに社員も成長できる会社ですね。

佐藤紀:
ロジザードは物流業界のIT企業ですが、それだけではくくりきれない多面性を持ち、いろいろなことを試せる場があります。ベンチャー気質は健在で、やりたいことにNGが出ることはあまりありません。
そして、情報系企業でありながら「人」に重きをおくのも、ロジザードの特長です。ロジザードは、お客様からのサポートへの評価が高いのですが、前職で「自分の担当するところだけやって終わり」という仕事のやり方だった私には、サポートでのやり取りがとても新鮮でした。開発時にお客様が操作をするシーンが浮かぶようになり、お客様にとって使いやすいだろうか、喜んでくれるだろうかという視点で仕事をしています。「使う人にとってどうか?」が、開発上一番大切な視点なのです。

好奇心をベースに自己研鑽できる環境

― チームメンバーの成長のために意識していることはありますか?

山田:
チームに伝えているのは、迅速な報告とウソをつかないこと。できないことはできない、わからないことはわからないと表明して構いません。できないことをできるようにするにはどうすればよいかを、一緒に考えることができますから。今は開発も在宅ワークがメインですが、常にコミュニケーションをとっています。

佐藤紀: そうそう、誰に対しても臆さず質問、相談して大丈夫。どんなことでも、きちんとレスポンスが返ってくるのがこの会社のよいところです。拠点が3カ所あるので便宜上「課」を分けていますが、開発部門全体が一つのチームという意識で仕事しているので、誰かが必ず力になってくれます。
仕事以外の部分で、自己研鑽を積むことも大切です。推奨しているのは、好奇心の追求。「知りたい欲」はどんどん追求しましょう。欲がある人は成長が早いです。

佐藤元:
チームの成長のためにやっていることは大きく二つあります。一つは、組織風土に関わるところで、できるだけ仕事に自由度、裁量を認めるようにしています。もう一つは、プロジェクトに関わるところ。リーダーの采配がプロジェクト成功のカギを握るため、リーダーは強いリーダーシップでプロジェクトを遂行してもらわなければなりません。そのため、リーダーにはやや厳しめの指導をします。とはいえ、人は褒められて伸びます。褒めるところは必ずあります。そこを見逃さずにしっかり褒めて、上昇の循環に乗せるよう心掛けています。
佐藤紀さんが「自己研鑽を積む」大切さを話してくれました。会社としても、いろいろな分野に興味のアンテナを立ててほしいので、能力開発に関わる支援を行っています。ただし、会社が押し付けで資格取得やセミナー参加を強要することは一切ありません。自主性や意欲を重んじ、サポートする仕組みです。

こんな人と一緒に仕事をしたい!

― 最後に、どんな人と仕事をしたいか聞かせてください

山田:
誠実な人、そして知識欲が深い人。欲深い人は好奇心旺盛で、自分の想いに熱量がある。そういう人との仕事はとても楽しいです。物流は、決してなくなることのないインフラです。地味に感じる業界かもしれませんが、今はAIやロボティクスなどの最先端のテクノロジーで、世界的に業界全体が大きく変わる節目にあり、注目度が高まっています。エンジニアの腕を存分に試せるステージだと思います。

佐藤紀:
責任感を持って仕事に取り組める人、嘘をつかない人。主体的に行動できる人。主体的な人の方がロジザードには向いています。逆に「指示されたい人」にとっては、居心地がよくないかもしれません。ロジザードは、WMSを売りたいというよりも「物流業界をどうにかしたい!もっとよくしたい」という思いで活動しています。その視点があるからこそ、競合よりも一歩先んじた手を打ち続けられます。会社は今、急激に成長しています。会社の成長とともに自分自身も成長できる人と仕事をしたいですね。あと、楽しいお酒が飲める人もWelcomeです!(笑)

佐藤元:
ロジザードは今、新しい情報、新しい開発手法、業種によって異なる学びや価値観など、外からの刺激を求めています。リモートもクラウドももうとっくの昔からやっていて、地方からクラウドをけん引してきた実績があります。時代が当社についてきた感じがある今だからこそ、さらに先へと進みたい。時代のニーズを先読みした新たなソリューション、新たな技術に対応する力、新しいことに挑戦するために、刺激的な風を吹かせる人と一緒に仕事をしていきたいですね。

まとめ

横手、秋田の拠点でも東京と同じレベルの仕事ができる、どこにいても活躍ができることが伝わってきました!3つにわかれる開発部ですが、コミュニケーションを取り合って、より良いものをつくりだすという同じ方向を向いています。このようにして出来上がった国内シェアNo.1のサービス、一緒にバージョンアップしませんか?